オクイズミ・ヒカル。作家。
1956年2月6日、山形県生まれ。本名は奥泉康弘。国際基督教大学教養学部卒業後、同大大学院に進学。86年に雑誌「すばる」にデビュー作となる「地の鳥 天の魚群」を発表して注目を集める。93年、「ノヴァーリスの引用」(新潮社刊)で第15回野間文芸新人賞、第1回瞠目反(どうもくアンチ)文学賞を受賞。翌94年には、「石の来歴」(文芸春秋刊)で第110回芥川賞を受賞した。主な著作に「バナールな現象」(集英社刊)、「『吾輩は猫である』殺人事件」(新潮社刊)、「グランド・ミステリー」(角川書店刊)、「鳥類学者のファンタジア」(集英社刊)などがある。また、執筆活動のかたわら、ジャズ演奏家として音楽活動も行う。2014年9月には、幕末から現代までの東京の歴史をテーマとした「東京自叙伝」(集英社刊)で、第50回谷崎潤一郎賞を受賞した。