イノウエ・ヨウスケ。絵本作家、画家。
1931年3月7日、東京都生まれ。本名、井上洋之助。54年、武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)西洋画科卒業。その後、マンガ家として活動を始める。60年に「おだんごぱん」(福音館書店)で絵本作家デビュー。63年に自費出版したマンガ集「サドの卵」で、独特な作風のナンセンス作家として注目を集める。65年に、第11回文藝春秋漫画賞を受賞。69年からは、神沢利子作の童話「くまの子ウーフ」シリーズ(ポプラ社)の挿絵を手がける。94年に、「月夜のじどうしゃ」(文・渡辺茂男、93年、講談社)で第25回講談社出版文化賞絵本賞、2001年に「でんしゃえほん」(2000年、ビリケン出版)で第6回日本絵本賞大賞を受賞。主な作品に、画集では「箱類図鑑」(1964年、新芸術社)、「木版東京百画府」(98年、京都書院)、絵本では「まがればまがりみち」(90年、福音館書店)、「ぶらぶらどうぶつえん」(2011年、小峰書店)など多数。マンガや挿絵のほか、油絵や版画も手がけるなど幅広く活躍した。16年2月3日、胃がんのため死去。84歳。