ピーター・シェーファー。劇作家。
1926年5月15日、イギリスのリバプール生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学んだ後、出版社勤務などを経て劇作家の道に進む。55年、BBCでテレビドラマ「塩の地」を発表。58年、初の舞台作品となる「五重奏」が上演され大きな成功を収める。同作で58年度イブニング・スタンダード賞、60年度ニューヨーク劇評家賞を受賞。73年に馬に魅了された少年と精神科医の対話を題材にした「エクウス」を発表。同作は二度目となるニューヨーク劇評家賞(75年度)を受賞し、75年、アメリカのトニー賞最優秀演劇作品賞も受賞した。79年にはモーツァルトに嫉妬する作曲家サリエリを描いた「アマデウス」が世界的大ヒットとなり、81年、再びトニー賞最優秀演劇作品賞を獲得した。また、同作は84年に映画化され、自ら脚本を手がけてアカデミー賞の作品賞、脚色賞など8部門で受賞した。2001年ナイト爵位に叙せられる。双子の兄弟である故アンソニー・シェーファーも作家、脚本家として活躍した。2016年6月6日、滞在先のアイルランドで死去。90歳。