シマクラ・チヨコ。歌手。
1938年3月30日、東京市(現・東京都)生まれ。53年、日本音楽高校に入学。在学中に第5回コロムビア全国歌謡コンクールで優勝し、日本コロムビア(本社・東京)と契約を結び、専属歌手となった。55年、「この世の花」でデビュー。同作は、同名の映画作品の主題歌となり、200万枚の大ヒットとなった。その後も、ミリオンセラーとなった「東京だョおっ母さん」(57年)をはじめ、「からたち日記」(58年)、「恋しているんだもん」(61年)、「ほんきかしら」(66年)など多数のヒット曲を出した。57年にNHK紅白歌合戦に初出場して以来、86年まで連続30回出場(通算35回)。先輩の美空ひばりとともに、日本コロムビアの看板歌手として活躍した。88年には、「人生いろいろ」が130万枚の大ヒットとなり、日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。女優としても多くの映画やドラマに出演して活躍した。しかし、私生活では63年にプロ野球、阪神タイガースの4番打者、藤本勝巳と結婚するも5年後に離婚。70年代には、借金の保証人となり多額の負債を背負ったり、乳がんの手術を受けるなど、波瀾万丈の人生だった。99年、紫綬褒章を受章。2013年11月8日、肝臓がんで死去。75歳。