コリン・ウィルソン。イギリスの作家。
1931年6月26日、イングランド中部レスター生まれ。労働者階級の出身で、工業学校を中退後、職業を転々としながら、独学で学問を修めた。昼は大英博物館の図書室で執筆し、夜は野宿していたというエピソードは有名。56年にヘミングウェイやサルトル、ドストエフスキー、ゴッホらを題材とし、人間の疎外感をテーマにした処女評論集「アウトサイダー」を発表。同書は世界的なベストセラーとなり、一躍、時代の寵児(ちょうじ)となった。以来、「宗教と反抗人」、「敗北の時代」などの評論集をはじめ、神秘主義者や神秘思想を解説した「オカルト」、犯罪を扱った「現代殺人百科」、世界各地の超常現象を分析した「ポルターガイスト」、長編小説「闇の中の祝祭」、SF小説「宇宙バンパイア」など、広範な知識を駆使して様々な分野の作品を精力的に執筆し、150冊以上の著作を発表。イギリスのオピニオンリーダーとしても活躍した。また、67~68年にはアメリカのワシントン大学の客員教授として教鞭を取った。2013年12月5日、死去。82歳。