ロビン・ウィリアムズ。コメディアン、俳優。
1951年7月21日、アメリカのイリノイ州生まれ。父は自動車メーカー、フォード社の重役で、祖先に政治家もいる裕福な名門家庭で育った。大学で政治学を学んだ後、奨学金を得てジュリアード音楽院で演劇を学んだ。その後、劇場の舞台などに立つスタンダップ・コメディアンを経て、74年にテレビドラマ「ハッピーデイズ」に出演。そこで演じた宇宙人が話題になり、78年に宇宙人役のコメディードラマ「モーク&ミンディ」がスタート、人気者となった。80年に、映画「ポパイ」に主役のポパイ役で出演。82年には「ガープの世界」で主役を演じるなど活躍。しかし、80年代初頭から、アルコールとコカインに溺れ、中毒に苦しむようになる。一時、友人のコメディアンで人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」などに出演していたジョン・ベルーシの薬物中毒による急死で飲酒やコカインをやめたが、その後も更生施設に入所するなど、完全に断ち切ることができなかった。87年に、「グッドモーニング、ベトナム」でアカデミー主演男優賞に初ノミネート。その後、「いまを生きる」(89年)、「フィッシャー・キング」(91年)でも同賞にノミネートされ、97年に、「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」で第70回アカデミー賞助演男優賞を獲得した。主な出演作品に、「レナードの朝」(90年)、「ミセス・ダウト」(93年)、「インソムニア」(2002年)、「ナイトミュージアム」シリーズ(06、09年)がある。最近は、重度のうつ病、初期段階のパーキンソン病を患っていたことも明らかにされた。15年3月に、遺作となった「ナイトミュージアム」シリーズの第3作「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」が公開される。14年8月11日、自殺。63歳。