ホシ・ナツミ。競泳選手。
1990年8月21日、埼玉県生まれ。1歳半で水泳を始め、小学1年生のときにバタフライを泳ぎ始める。私立春日部共栄高校進学後、2006年、07年のインターハイ女子200メートルバタフライで連覇を達成。また、16歳のときに甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドー病を発症し、投薬治療を受けながら競技を続けるようになった。08年4月の日本選手権同種目決勝では当時の高校新記録を出して2位入賞。同年の北京オリンピック出場権を獲得し、同大会で10位になる。早稲田大学に進学後、12年日本選手権では2分4秒69の日本新記録を樹立して優勝。同年のロンドン・オリンピックでは200メートルバタフライで銅メダルを獲得した。14年、ミズノに入社。同年9月のアジア大会ごろからバセドー病の症状が悪化したため、同年11月に甲状腺の全摘手術を受ける。復帰後は北島康介や萩野公介らを指導する平井伯昌(のりまさ)コーチに師事して、15年4月の日本選手権で200メートルバタフライ6連覇を達成。同年7~8月にロシアのカザンで開催されたFINA世界水泳選手権大会(世界水泳)では同種目で優勝し、オリンピック、世界選手権を通じて、同種目では日本人として初の金メダルとなった。16年リオデジャネイロ・オリンピックでは、200メートルバタフライで2大会連続の銅メダルを獲得した。