デビッド・ボウイ。ロック歌手、俳優。
1947年1月8日、イギリスのロンドン生まれ。本名はデビッド・ロバート・ジョーンズ。10代でサックス奏者として音楽活動を始め、64年にシングルデビューする。その後、いくつかのバンドでの活動を経て66年にデビッド・ボウイに改名し、67年に初のソロアルバムを発表。69年、映画「2001年宇宙の旅」に着想を得て作られた楽曲「スペース・オディティ」がヒット作となった。70年代に入ると華美で中性的なファッションやメークを強調するようになり、グラムロックの代表的なスターと目されるようになる。特に、72年に発表したアルバム「ジギー・スターダスト」は架空のロックスターの栄光と没落を描き、多くのミュージシャンに影響を与えた。その後はアメリカ、ドイツに活動拠点を移し、音楽性を変えながら「ロウ」「ヒーローズ」などのアルバムを発表。83年に発表されたアルバム「レッツ・ダンス」は世界で700万枚以上を売り上げる大ヒット作となった。2000年にはイギリスの音楽雑誌「NME」による「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれた。俳優としても活躍し、1976年に映画「地球に落ちてきた男」で主演。83年に公開された大島渚監督作「戦場のメリークリスマス」ではイギリス軍将校役を演じた。2003年に心臓疾患を患ってからは活動を控えていたが、13年に10年ぶりとなるアルバムを発表。16年1月8日に通算25枚目のアルバム「★(ブラックスター)」をリリースしたが、直後の同月10日、がんのため死去。69歳。