アントニオ・グテーレス。政治家、元ポルトガル首相。
1949年4月30日、ポルトガルの首都リスボン生まれ。74年に社会党に入党し、76年に同国初の民主選挙で初当選。92年に同党書記長となる。95~2002年には首相を務め、東ティモールでの虐殺阻止するための国際協力に尽力したほか、2000年には欧州理事会議長を兼務し、第1回EU・アフリカ首脳会議の共同議長を務めた。その後、05~15年まで国連難民高等弁務官に就任し、シリア、アフガニスタンなどの世界各国の難民問題に取り組む。16年10月6日、国連安全保障理事会が、同年いっぱいで任期が切れる潘基文(パンギムン)事務総長の後任候補として全会一致の正式投票によりグテーレスを選出。唯一の次期事務総長候補として国連総会に勧告する決議を採択した。総会の任命を経て、第9代事務総長に就任する。任期は17年1月1日から5年間。