スプツニコ。アーティスト。
1985年、東京都生まれ。スプツニ子!は活動名で、旧ソ連の人工衛星「スプートニク」に由来する。本名は非公開。日本人の父とイギリス人の母の間に生まれる。両親共に数学者。ロンドン大学インペリアルカレッジ数学・情報工学部卒業後、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)のデザイン・インタラクション科修士課程修了。音楽やデバイス、映像による作品の制作を始める。2010年、卒業制作として、タンクから流血し下腹部の電極が生理痛を体感させるデバイス、生理マシーンをつくり、女性になりたい青年が装着する映像作品「生理マシーン、タカシの場合。」を制作。YouTubeに投稿したところ、YouTube Video Awards Japan 2010を受賞。同年、東京都現代美術館で催された現代アートの展覧会「東京アートミーティング トランスフォーメーション」に、映像作品「寿司ボーグ☆ユカリ」を出品し、理系アーティストとして日本でも注目を集める。翌年、「挨拶」「警戒」「求愛」など様々なカラス語の音声ファイルを搭載したロボットを使ってカラスと対話する少女の映像作品「カラスボット☆ジェニー」などをニューヨーク近代美術館(MoMA)の企画展で発表し、欧米で大きな反響を呼ぶ。13年には、月面にハイヒールの足型を付ける「ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩」を東京都現代美術館の企画展に出品。また同年、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボ助教授に就任した。