アカサキ・イサム。工学者。
1929年1月30日、鹿児島県生まれ。京都大学理学部を卒業後、神戸工業(現・富士通)でテレビ用ブラウン管の蛍光面を開発。その後、名古屋大学助教授、松下電器産業などを経て、81年から92年の定年退官まで名古屋大学教授を務めた。同年より名城大学教授、後に終身教授。89年、窒化ガリウム(GaN)のpn接合により、20世紀中の実現は困難とされてきた高性能の青色発光ダイオード(LED)を世界で初めて実現。今日では当たり前になっている光ディスクなどの高密度記録装置の実現への道を開いた。2011年8月10日、電気電子工学分野で優れた業績を挙げた人に贈られる米国電気電子技術者協会(IEEE)のエジソン賞を受賞。2000年の西沢潤一東北大学名誉教授に続き2人目の日本人受賞者となった。同年、半導体電子工学者としては初の文化勲章を受章。14年には、天野浩名古屋大学教授、中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授とともに、ノーベル物理学賞を受賞した。(赤崎勇の「崎」は本来の字ではありません)