イワタ・サトル。任天堂社長。
1959年12月6日、北海道生まれ。東京工業大学在学中の79年からゲームソフト制作会社のハル研究所(本社・東京都千代田区)でアルバイトとして働き、82年に同大学を卒業後に入社。プログラマーとして、「星のカービィ」などの人気作の開発を手がける。93年、同社社長に就任。2000年に、当時任天堂(本社・京都市)の社長だった故山内溥氏の誘いで同社に入社し、取締役経営企画室室長に就任する。02年に、山内氏の後任として42歳の若さで同社社長に就任。04年に2画面の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」、06年に据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」を送り出し、ともに世界累計販売台数が1億台を超える大ヒット商品となった。09年3月期決算では、同社過去最高となる売上高1兆8000億円超を達成。近年、ゲーム機の販売が苦戦を強いられるなか、15年3月に、モバイルゲームをはじめとしたインターネットサービスを手がけるディー・エヌ・エー(DeNA)(本社・東京都渋谷区)との資本・業務提携を発表し、スマホゲームへの参入に踏み切った。14年6月に胆管腫瘍(しゅよう)の手術を受け、その後、仕事に復帰。15年6月の株主総会では議長を務めていたが、容体が急変して同年7月11日に死去。55歳。