タナカ・マサヒロ。プロ野球選手。
1988年11月1日、兵庫県伊丹市生まれ。小学1年から野球を始め、中学時代は宝塚ボーイズに所属し投手兼捕手として活躍。駒澤大学附属苫小牧高校時代は1年の春からベンチ入りし、2年時にはエースとして同校の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)連覇に貢献。史上2校目の3連覇がかかった2006年夏の甲子園では、決勝で早稲田実業の斎藤佑樹(現・北海道日本ハムファイターズ)と延長15回を投げ合い引き分け。再試合で早稲田実業に敗れて3連覇は逃した。同年の高校生ドラフトで4球団が1位指名で競合する中、東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。プロ1年目の07年シーズンは11勝を挙げてパリーグ新人王に輝く。11年には最多勝、最優秀防御率、最高勝率の3冠を獲得し、沢村賞、ゴールデングラブ賞、ベストナインを初受賞。私生活では、12年にタレントの里田まいと結婚した。13年シーズンは開幕から連勝を続け、8月9日の対福岡ソフトバンクホークス戦で開幕16連勝を飾り、間柴茂有(日本ハム)、斉藤和巳(ソフトバンク)の15連勝を抜くプロ野球新記録を樹立。8月16日の対埼玉西武ライオンズ戦では開幕17連勝を挙げるとともに昨シーズンから続く連勝を21に伸ばして、稲尾和久(西鉄)、松田清(巨人)が持つ20連勝の記録を更新。その後も無敗のまま、開幕24連勝(世界記録)でシーズンを終えた。勝率100%は日本人4人目。続くクライマックスシリーズではロッテに完封勝利して、楽天をパリーグ初優勝に導いた。日本シリーズでは第2戦に登板して巨人に勝利し、自身の連勝記録を30(世界記録)に伸ばした。第6戦では敗北したものの、チーム初の日本一に大きく貢献し、2度目の3冠(最多勝、最優秀防御率、最高勝率)を達成、沢村賞、ゴールデングラブ賞を再度受賞、またイチロー以来2人目となる正力松太郎特別賞を受賞。14年、新ポスティングシステムを利用して、アメリカ大リーグのニューヨーク・ヤンキースに移籍した。