ロリン・マゼール。指揮者。
1930年3月6日、フランス生まれ。両親共にアメリカ人で、生後間もなく一家でアメリカに移住。5歳からバイオリンを習い、7歳で指揮法を学び始め、8歳のときに指揮者としてデビューした。15歳までに、NBC交響楽団をはじめ、アメリカの主要なオーケストラを指揮した。53年に、急病の指揮者の代役としてイタリアのマッシモ・ベリーニ劇場でヨーロッパデビューを果たした。60年には史上最年少で、またアメリカ人としては初めて、ドイツのバイロイト音楽祭で指揮をした。63年に初来日。65年にベルリン・ドイツ・オペラ芸術監督に就任し、その後、ウィーン国立歌劇場音楽総監督、クリーブランド管弦楽団音楽監督などを歴任。2002年から09年までニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務めた。その間、08年にはニューヨーク・フィルを率いてアメリカのオーケストラとして初となる、北朝鮮・平壌での公演を成功させ、注目を集めた。12年にミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任。14年7月13日、肺炎による合併症により死去。84歳。