一気に文章を書き終えたり、作品をつくり上げたりすること。たいへん早く仕事をなしとげること。「呵」は、息を吐きかけるという意味で、「一気」は、一呼吸のこと。「一気呵成」は、こおりついている筆に息を吐きかけて温め、ひといきに文章を書き上げるということ。
〔例〕スピーチや会話では「一気呵成に」という形で使うことが多く、「このレポートを一気呵成に書き上げました」とか、「人員を増やして工事を一気呵成に完成させるよう考えてください」などという。また、「本日は晴天の下で創立20周年記念の運動会が開会でき、まことにありがとうございます。じつは昨日雨が降ったこともあり、準備が間に合うかと心配しておりましたが、今朝早くから大会運営の委員全員が出そろい、一気呵成に準備を整えて、このようにりっぱな会場がつくられました。心から感謝を申し上げるしだいです」などと使う。
〔類〕破竹之勢(はちくのいきおい)