一つのことをやって二つの利益を得ること。一度に二つの目的を達成できること。「一挙」は、一つの動作、行動のこと。「両得」は、一度に二様の利益を収めること。『晋書(しんじょ)』に、「一挙両得、外実内寛」とあり、また、『類書纂要(るいしょさんよう)』に、「為レ学看二文字一、虚レ心静看、即涵養究索之功、一挙両得」とある。
〔例〕「自転車を使えば、健康によいし、排ガスを出すこともないので一挙両得です」とか、「操作がより簡単になり、消費電力も節約できる一挙両得の商品を考案してください」などと使う。
〔類〕一挙両全(いっきょりょうぜん)/一石二鳥(いっせきにちょう)
――「両全」は、両方とも完全であること。また、二つのことを完全に行うこと。