冠(かんむり)をはき、履物をかぶるという、ひっくり返ったさまをいう。転じて、上下の秩序や価値などが、さかさまになることのたとえ。「冠履転倒」とも書く。
〔例〕「ゴルフばかりうまくなって仕事ができないというのでは、冠履顛倒だよ」とか、「有能な人材を使わず、能力不足の人たちを長につけるような人事は冠履顛倒だ。首脳陣はなにを考えているんだ」などと使う。
〔類〕本末転倒(ほんまつてんとう)/冠履倒易(かんりとうい)/冠履倒置(かんりとうち)