左をかえり見たり右に流し目を送ったりしているという意味から、転じて、判断を下すべきときに人の思惑を気にしてためらってばかりいること。
『曹植(そうしょく)―与呉季重書』に、「左顧右眄、謂若レ無レ人、豈非二吾子壮志一哉」とある。
〔例〕「左顧右眄する者を上司にいただくと、その部下は苦労が絶えないものだ」とか、「若い諸君は、左顧右眄することなく自己の信念を貫くことです」などのように使ったりする。
〔類〕右眄左顧(うべんさこ)/右顧左眄(うこさべん)/右顧左顧(うこさこ)/左眄右顧(さべんうこ)