弱いものが強いもののえじきとなること。転じて、強者が弱者を征服すること。「弱の肉は強の食なり」と読み下す。
『韓愈(かんゆ)―送浮屠文暢師序』に、「夫鳥俛而啄、仰而四顧。夫獣深居而簡出。懼三物之為二己害一也。猶且不レ免焉。弱之肉、彊之食」とある。
〔例〕「最近は企業の吸収合併が増え、弱肉強食の時代に入ったようだが、大企業が金にものをいわせて、弱小企業を無理やり傘下におさめるのは問題だね」などと使う。
〔類〕優勝劣敗(ゆうしょうれっぱい)/強食弱肉(きょうしょくじゃくにく)