中国の楚の懐王が高唐の旅に出たときに、巫山の神女と夢の中で結ばれた。神女と別れるとき、朝には雲となって、暮れには雨となってお目にかかりますといって去ったという故事から、男女のかたい契りのことをいう。
『宋玉(そうぎょく)―高唐賦』に、「妾在二巫山之陽、高丘之岨一、旦為二朝雲一、暮為二行雨一、朝朝暮暮陽台之下」とある。
〔例〕「夫婦は、朝雲暮雨の仲でありたい」などと使ったりする。
〔類〕巫山雲雨(ふざんうんう)