「斗南」は、北斗星より南の意味で、唐の国の狄仁傑が賢者としては北斗星より南にはただ一人しかいないと称せられたという故事から、転じて、天下に並ぶことのない賢人をたとえていう。
『唐書(とうじょ)―狄仁傑伝』に、「狄公之賢、北斗以南一人而已」と記されている。
〔例〕「学校の勉強も大切だが、それより大切なのは一芸に秀でることだ。どんなことでもよい、その道で、斗南一人と目されるような人間になることを心掛けてもらいたい」などのように使う。
〔類〕天下無双(てんかむそう)/泰山北斗(たいざんほくと)