すぐれた人物を求める気持ちが強いこと。賢人の助言を求めるのに熱心なこと。中国の周公が賢者の訪問を受けたときに、食事中ならば食べかけていたものを口から吐き出し、入浴中ならば洗っている髪を手で握って、待たせないですぐに会ったという故事から。
『韓詩外伝(かんしがいでん)―三』に、「君於二天下一亦不レ軽矣、然一沐三握レ髪、一飯三吐レ哺、猶恐レ失二天下之士一」とあるところから。
〔例〕「徳を求める為政者は吐哺握髪しても、学芸に秀でた人を迎え入れた」などと使う。
〔類〕握髪吐哺(あくはつとほ)/一饋十起(いっきじっき)