傍(かたわ)らに人無(ひとな)きが若(ごと)しの意味。転じて、そばに人がいないように、人がどう思おうと気にかけず、勝手気ままにふるまうこと。「旁若無人」とも書く。
『史記(しき)―刺客伝・荊軻』に、「高漸離撃レ筑、荊軻和而歌二於市中一、相楽也。己而相泣、旁若二無レ人者一」と記されている。
〔例〕「吉田は、新入社員のくせに無断で欠勤はするし、女子社員をからかうし、まったく彼の傍若無人なふるまいは許せない」などのように使う。
〔類〕眼中無人(がんちゅうむじん)