全般的物価水準の動向を示す指標。GDPは輸入が控除項目であるため、原油価格など輸入品の高騰は控除が大きくなることから、原油価格の上昇分を国内で転嫁できない場合、GDPデフレーターは低下することになる。国内転嫁が十分であれば原油価格の高騰によりGDPデフレーターは変化しない。 2005年以降では、原油価格高騰下でGDPデフレーターは下落。原油価格上昇分は最終消費者に転嫁されず、国内企業の負担(企業収益の悪化)を示したと考えられる。GDPデフレーターが上下動するのは「国内に原因がある」場合であり、「ホームメード・インフレの指標」といわれている。