マネーサプライ(通貨供給量)とは、金融機関を除く個人や会社が保有する通貨総量(残高)のこと。流動性・取扱機関を基準に複数の統計が作成され、翌月上旬に日本銀行より発表。日本では、郵貯民営化、金融商品の多様化を受けて、従来の代表的な指標であったM2+CD(現金・普通預金・定期預金とCD[譲渡性預金])のほか、全預金取扱機関の預金を包含する新「M3」を新たな代表的指標としている。統計名も2008年4月から「マネーストック統計」に改められた。経済学の教科書ではマネーサプライとされているが、もともとマネーサプライはフローの統計ではなく、貨幣残高を示すストックの統計であり、この名称の方が実態に即したものといえる。