安倍晋三内閣総理大臣が掲げた経済政策のこと。語源は安倍(Abe)とエコノミクス(Economics)。内容は、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」で、「3本の矢」とも言われている。ただし、基本的には従前から実施されてきた拡張的金融財政政策によるデフレ脱却策と大差はないとの評価も可能。異なるのは市場の期待である。実際、アベノミクスへの期待が先行し、2012年12月の政権交代前から円安・株高傾向が続いた。しかし、第3の矢である成長戦略が新規性に欠けるとの評価から、円安および株価上昇は13年5月以降、横ばい傾向となった。その後、アメリカの量的緩和政策の解除の見方から、再び円安、株価上昇がみられる状況にある。