アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が1961年に採用した、イールドカーブの変化を利用した政策のこと。通貨供給量を一定として、長期金利の低下による景気浮揚と、短期金利の上昇による自国通貨高・インフレ抑制という二重の効果を狙ったもの。長期国債を購入して長期金利を押し下げる一方、長期国債購入額と同額の短期国債を売却して、金融市場における「貨幣量」は一定のままとしていた。この点において、2016年9月に日銀が採用した「イールドカーブ・コントロール」とは異なる。長期金利を押し下げる金融緩和政策として、アメリカでは1961年のあと2011年9月にも再度導入されている。