イールドカーブとは満期(償還)までの残存期間が異なる複数の債券の金利をグラフにしたもの。一般的には残存期間が長い債券ほど、最終的に償還される時の経済環境が正確に予測できないため、償還時のリスクが高くなるはずである。したがって、通常、金利は残存期間が長くなるほど高くなり、イールドカーブは右上がりの曲線となる。日本銀行は、金融政策の目標として、従来の短期金利コントロールだけでなく、長期金利もコントロールして、金利水準全体の低下を図る政策、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を2016年9月より採用した。なお、この政策は、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が11年9月に採用した「オペレーション・ツイスト」とは異なり、「貨幣量」は増加させ、長短金利両方の低下を目指している。