求職者に対する求人数の割合の一つ。求人倍率には、新規求人数を新規求職申込件数で除した「新規求人倍率」と、月間有効求人数を月間有効求職者数で除した「有効求人倍率」の2種類がある。「有効」と表記しているのは、求人票及び求職票の有効期限が前月から繰り越しているものを含めた統計であるため。有効求人倍率は2009年を底に改善傾向が持続し、統計開始(1963年1月)以来初めてすべての都道府県で1倍を超える状況にある。2017年12月分(18年1月30日発表)では、有効求人倍率は1.59倍と1974年以来、44年ぶりの高水準となっている。新規求人倍率は2.42倍と過去最高を更新した。完全失業率も低下傾向を維持するなど、労働需給がひっ迫していると理解できる。この背景には、生産年齢人口の減少による労働供給の抑制や、人口高齢化による福祉分野などの賃金水準の比較的低いサービス業での労働需要の増加がある。