住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル(約3兆1000億円)ずつ購入して市場に資金を供給する、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)による、量的緩和政策の第3弾。2012年9月に実施が決定された。住宅ローン担保証券(MBS)買い入れの期限や総額は定めず、「労働市場の先行きが十分改善するまで」継続するとしている。背景には雇用環境の低迷があり、QE3により住宅ローン金利の低下が期待され、そこから長期金利の低下を促し景気を回復させることを目的としている。ただし、アメリカの財政赤字は12会計年度も4年連続となる1兆ドル(約77兆5000億円)超が見込まれ、13年3月末の「財政の崖」もあることから、これまでのQE1(量的緩和第1弾)やQE2(量的緩和第2弾)ほどの効果は期待できないとの見方もある。