欧州連合(EU)で、債務危機問題の根底にあるギリシャやスペインなどの放漫財政を規制する目的で、2012年1月に結ばれた条約。財政安定化に向けた取り組みであることから、財政規律条約とも呼ばれている。締約国は、財政収支を均衡または黒字にするため、各国の中期財政目標で、単年度の財政赤字を国内総生産(GDP)の0.5%以下にする。また、条約発効から1年以内に、憲法または予算過程において、拘束力および恒久性を有する法規で財政規律について定める、としている。また、単年度の歳出入で赤字を出さない「均衡予算」を義務付けている。