中央銀行が金融政策の先行きを明示する指針のこと。たとえば、日本銀行では2001年に実施した量的緩和政策の解除の要件を「消費者物価指数(全国、除く生鮮食品)の前年比上昇率が安定的にゼロ%以上となるまで継続することとする」とした。また、13年4月の量的・質的金融緩和政策では「2 年間で消費者物価上昇率を2%まで引き上げる」としている。
アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)では14年10月末でこれまでの量的緩和政策を終了したものの、ゼロ金利政策は続けられている(→「出口戦略」)。ゼロ金利政策の解除について「相当な期間(considerable time)」とあいまいな表現だが、解除の要件を示している。