財投債は、財政投融資(→「財政投融資特別会計」)の財源とするため、国の信用に基づいて発行される債券(財政投融資特別会計国債)。財投機関債は、特殊法人などが資金調達のために機関ごとに発行する、政府保証がつかない公募債券。ただし、経過措置で実質的に政府保証債的な扱いがなされる可能性がある。財政投融資改革によって、2001年度から郵便貯金や年金積立金の預託が廃止されたため、財政融資資金(資金運用部資金を改組したもの)に十分な資金が流れ込まなくなる恐れが生じ、(1)公団などの財投機関が自ら財投機関債を発行して市場から資金を調達する方式と、(2)国が財投債を発行して資金を調達し、それを財投機関に貸し出す方式が併用されることになった。