財政投融資を経理する特別会計。従来、財政融資資金特別会計の名称だったものが、特別会計改革を受けて実施される特別会計の廃止・統合から、産業投資特別会計の産業投資勘定が移管され、2008年度に財政投融資特別会計となった。財政投融資とは、国が特定の事業を政策的に支援するために、政府系金融機関を通じて行う有償資金の供給のこと。01年度からの財政投融資改革により、それまでの資金運用部特別会計が改められて、01年4月1日に設置された。これに伴い、資金運用部資金も財政融資資金となった。財政投融資改革によって、従来、資金運用部特別会計の主要な原資だった郵便貯金・年金積立金の預託義務が廃止され、自主運用となったことから、新たに特別会計の負担で財投債を発行できるようになった。財投債を資本市場で郵便貯金や年金積立金で購入してもらい、資金を確保する。財政投融資特別会計は、特別会計の積立金・余裕金、国庫余裕金、その他委託金(国家公務員等共済組合積立金、雇用安定資金など)の預託を受けており、これは財政融資資金預託金と呼ばれる。財投債、財政融資資金預託金、財政投融資特別会計の積立金・余裕金などの管理運用は財務大臣が行う。