広義には政府が行う借り入れに伴う債務をいうが、狭義には債券発行による借り入れに伴う債務、あるいはその債券自体をいう。公債を発行するのは国だけでなく、政府関係機関や地方公共団体も含む。公債の種類を増やさなかったことによって、利子負担の増加などの弊害が指摘されたことにより、近年公債の多様化が図られ、国については超長期国債や中期国債、政府関係機関については財投機関債の発行などが行われた。地方公共団体については、地方債や地方公営企業債の発行条件が緩和され、残高が増加している。公債残高が増加すると、利子の支払いや償還のための支出も増加する。この支出を、国の場合には国債費、地方公共団体の場合には公債費という。