世界貿易機関(WTO)によれば、2010年の貿易額はモノの輸出額で15兆2376億ドルとなり、14.5%の高い伸びとなった。国別順位では、1位は前年に続き中国(香港を除く)で1兆5780億ドル、2位はアメリカで1兆2780億ドル、3位は前年2位から後退したドイツが1兆269億ドルで、日本は09年と同じく7700億ドルで4位であった。なお、「ジェトロ世界貿易投資報告2011年」によれば、09年の世界貿易はリーマン・ショックの影響により1949年以来の減少幅を記録したが、2010年はその反動で増加し、貿易の回復は20%を超えた。とくに国際商品の急回復が特徴で、国際商品は26.1%の上昇を記録した。その要因として、需要増によるエネルギー価格や金属価格の上昇と天候の影響による農産品の上昇があると分析している。商品別では、自動車や自動車部品を含む機械機器が回復を主導し、20.8%増となった。