主要銀行の間における大規模な統合再編の結果として誕生した三つの巨大銀行のこと。2000年9月に、日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行は、日本最初の金融持ち株会社「みずほホールディングス」を設立後、02年4月に完全な事業統合に進み(みずほ銀行とみずほコーポレート銀行が発足)、03年1月に「みずほフィナンシャルグループ」を設立した。その後、13年7月にみずほ銀行とみずほコーポレートを統合。01年4月に、住友銀行とさくら銀行が合併して三井住友銀行となり、02年12月に金融持ち株会社「三井住友フィナンシャルグループ」を設立した。東京三菱銀行は、01年4月に、三菱信託銀行などと共同で金融持ち株会社「三菱東京フィナンシャル・グループ」を設立した。01年4月に、三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行が金融持ち株会社「UFJホールディングス」を設立し、02年1月には、三和銀行と東海銀行が合併してUFJ銀行となった(東洋信託銀行は、名称変更してUFJ信託銀行になった)が、04年3月期に大幅な赤字決算を余儀なくされたことなどから、05年10月にUFJホールディングスは三菱東京フィナンシャル・グループと経営統合して「三菱UFJフィナンシャル・グループ」となった(三菱UFJ信託銀行が発足、遅れて06年1月には三菱東京UFJ銀行が発足)。メガバンクはいずれも、個人や中小企業向け業務のリテール・バンキング(小売銀行業務)と並んで大企業向けの証券業務を中核にしたインベストメント・バンキングを今後のビジネスの柱として掲げているが、総花的で焦点が定まっていないとの感は免れない。