民間金融機関の本支店に実際に立ち入り経営内容などを調べること。金融庁(前身は金融監督庁)が実施するのを検査、日本銀行が実施するのを考査とよぶ。金融機関の検査監督当局である金融監督庁は、1999年4月に「金融検査マニュアル」を公表し、7月から導入した。同マニュアルでは、従来の当局指導型から金融機関の自己管理型へと検査の転換を進めるとともに、検査の重点を従来の資産査定中心からリスク管理中心へと移し、金融機関に対して法令などの順守体制とリスク管理体制の確立を求めた。また、不良債権の判定基準や、それに対する引当・償却基準も明確にしている。