インターネットを通じて小口の貸し手と借り手を結びつける金融サービスの新形態。借り手は、資金の目的、期間、希望する金利などの情報を登録する。一方、貸し手はあらかじめ一定の金額を出資しておき、借り手の登録情報から融資対象を選ぶ仕組みが多い。金融版のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)と位置付けられる。クラウド・ファンディングの一形態ともいえる。アメリカでは、リーマン・ショック以降において大手銀行が収益性の低い学生向けローンなどから相次いで撤退した間隙を埋める形で、急拡大を遂げつつある。代表的な例として、2007年創立のレンディング・クラブ(個人向けローン)や、12年創立のコモン・ボンド(学生向けローン)などがあげられる。ソーシャル金融会社は、銀行免許を持たないため、金融規制・監督上、借り手保護が手薄になりかねないことが懸念されている。なお、日本で同様の金融サービスを提供する場合には、貸金業者としての登録が必要となる。