資金を必要とする個人や法人がプロジェクトの中身をインターネット上に公開し、運営業者がそれに賛同する投資家や寄付者からインターネット経由で資金を集めて、資金を必要とする個人や法人に投資・寄付する仕組み。アメリカ、イギリスなど欧米諸国では、市民活動、防災活動、特定の芸術家支援活動、事業活動などの幅広い分野でクラウド・ファンディングが応用されている。日本でも、(1)寄付を集めて個人やNPO法人などに資金を提供する「寄付型」のJustGiving Japan、(2)購入者から前払いで集めた代金を元手に製品開発・販売を行う「購入型」のCAMPFIRE、READYFOR?、(3)投資家から出資を募り、集めた資金を個人向け無担保ローンにまわす「貸付型」(→「ソーシャル金融」)のAQUASHなどの例が挙げられる。クラウド・ファンディングを新規成長企業へのリスクマネーの供給手段として注目する向きもあるものの、日本ではまだ黎明期にあるといえよう。