地方銀行や信用金庫などが提供している担保不要の住宅ローン。住宅ローンは、取得した不動産を担保に借りるのが通常であるが、地方銀行や信用金庫などでは、並行して無担保住宅ローンを従来から提供している。最近において目立つのは、借り換え専用の無担保住宅ローンであり、(1)限度額は1000万~2000万円、(2)返済期間は15~20年、(3)金利は担保付住宅ローンよりやや高め、(4)信用保証会社による保証を付ける、などが標準的な融資条件となっている。通常の担保付住宅ローンの借り換えの際に必要となる担保付け替えのための手間や費用がかからないのが、利用者にとって無担保住宅ローンを利用するメリットである。金融機関側からすれば、無担保であることに伴う信用リスク(元利金を回収できなくなるリスク)の問題は存在するが、借り換え案件の場合には、借り手の返済実績があるので新規案件と比べて信用リスク判定が比較的容易であるとされている。ちなみに、借り換え専用の無担保住宅ローンを利用できるのは、5年以上の返済実績、一定以上の勤続年数、年収などの要件を満たす人に限られているのが通例である。