2004年に日本育英会の奨学金貸与事業、日本国際教育協会等の留学生交流事業、および、国が実施してきた留学生への奨学金給付事業などを引き継いで設立された独立行政法人。日本学生支援機構(JASSO) による奨学金貸与(→「給付型奨学金」)事業は、大学院・大学・短大・高等専門学校・専修学校の生徒を対象に、経済的な理由によって修学に困難を伴う学生に奨学金を貸与することにより教育の機会均等をサポートする国家事業であり、15年度事業予算の規模は貸与金額1兆1000億円、貸与人員134万人に上る。同機構の奨学金には、無利子による貸与(第一種奨学金)と有利子による貸与(第二種奨学金)があり、金額的には1対2.5の比率となっている。無利子である第一種奨学金は、特に優れた学生および生徒で、経済的理由により著しく修学が困難な者という限定条件付きであり、JASSO が独自に審査する。貸与金額は、第一種奨学金の場合、たとえば国公立大学で自宅通学者であれば月3万円または4.5万円である。第二種奨学金は、月3万円、5万円、10万円、12万円のいずれかとなっている。