2017年9月現在、105行ある地方銀行・第二地方銀行が生き残りをかけて展開している合併再編のこと。金融持株会社としてのフィナンシャルグループ(FG)を設立して経営統合する形態が多い。16年4月に、横浜銀行と東日本銀行がコンコルディアFG を設立した(16年度資産残高18.7兆円、地銀第1位)。同年10月に、常陽銀行と足利HD(ホールディングス)が経営統合してめぶきFG を設立した(同16.1兆円、第3位)。17年11月に、りそなHD が中間持株会社として近畿大阪銀行を子会社とする関西みらいFG を設立し、18年4月に関西アーバン銀行とみなと銀行が新たに子会社として加わる(同11.6兆円、第6位相当)。同月には、三重銀行と第三銀行が経営統合して、三十三FG を設立する。同年5月に、東京TYFG 傘下の八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京が合併してきらぼし銀行となる(同5.5兆円、第24位相当)。同年10月に、第四銀行と北越銀行が経営統合して、第四北越FG (同8.4兆円、第16位相当)を設立する。地域経済の停滞に加えて、日銀の異次元緩和政策長期化によって、地方銀行などの収益悪化が著しいため、今後も更なる再編の動きは必至とみられる。