2017年中に起きた仮想通貨ビットコインの異常な価格上昇のこと。ビットコインのドル建て価格は、17年初に約1000ドルであったが、4月1日に日本で改正資金決済法が施行され、世界に先駆けて仮想通貨が支払い手段として認定されたことを契機に個人の投資対象とされるようになり、8月に3000ドル台に乗せた。8月2日には、ビットコインの分裂騒動が起きて新たにビットコイン・キャッシュが誕生したが、この分裂騒動で投資家は保有していたビットコインと同数量の新通貨を付与されて濡れ手に粟の利益を得たこと、その後もビットコイン・ゴールド、ビットコイン・ダイヤモンドが相次いで誕生したことから投機的マネーが集中する状況となり、12月17日に既往最高値1万9783ドルを記録した。その後は、投機筋の利益確定売りから12月23日までの1週間で約5000ドルの暴落となるなど急反落して、18年2月5日には一時7000ドルを下回った。ビットコイン取引の約4割が円建てであり、ビットコイン・バブルに日本の投資家が少なからず関与したとみられる。