企業に損失をもたらすような偶発事象から生じる不利益を最小化するための管理プロセスのこと。リスク管理ともいう。偶発事象の発生を未然に防止することと、偶発事象が起きた場合でも速やかな対策を講じられるように備えることである。偶発事象は、自然災害、火災、事故、システム障害などが想定され、近年リスクマネジメントが話題になった事例として、東日本大震災、新潟県中越地震やみずほ証券誤発注問題、各社の顧客情報の流出などがある。日本では有価証券報告書の「事業等のリスク」の項目において、企業が直面しているリスクの情報が開示されている。こうした偶発事象の発生は事業の継続性を損なう可能性をはらむため、企業の中にはBCP(business continuity plan ; 事業継続計画)として明確な対策を講じるものもある。