連結財務諸表の作成で必要となる一連の会計処理・手続きのこと。連結会計では、親会社が子会社や関連会社といった関係会社の業績等を反映させて連結財務諸表を作成する。アメリカなどの海外では、古くから財務諸表といえば連結財務諸表をさしていた。日本では従来、主たる財務諸表は個別財務諸表であったが、企業のグローバル化や企業経営の多角化の進展により、個別財務諸表中心では必ずしも十分に企業の経済的な実態を表示しきれない状態にあった。そこで連結会計制度を強化するため、2000年3月期から連結決算中心の情報開示がスタートした。企業は連結会計制度の強化により、親会社単体ではなく企業グループ全体を視野に入れた経営をより一層求められるようになった。企業グループでの経営効率化や企業価値の最大化のため、グループ会社の完全子会社化や純粋持ち株会社に移行する企業もあった。さらに近年では、ライブドア事件で悪用された投資事業組合の連結基準明確化に向けた議論が行われたりするなど、連結範囲が拡大する方向にある。