企業が当期に生み出した利益の中から、どの程度を株主に配当として還元しているかを示す指標のこと。配当額を当期純利益で割った数値で表される。たとえば、1株当たり当期純利益が40円で配当金が10円ならば、配当性向は25%ということになる。日本では、これまで安定配当として、株式の額面金額に対して一定の金額を支払う傾向が強かった。しかし、1990年代後半以降、株主重視の経営の流れから、配当性向を重んじる配当政策がとられるようになってきている。利益の額に比例して配当金が決められる業績連動型の配当政策はこのような潮流の一端である。