有価証券報告書上に開示される、企業の経営上のリスクに関する情報のこと。近年、企業を取り巻く環境の不確実性から企業の直面するリスクが拡大していることを受け、投資家保護のため、2004年3月期決算から「事業等のリスク」に関する開示が求められるようになった。「事業等のリスク」とは具体的には、「有価証券報告書内に記載される事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、財政状態、経営成績およびキャッシュフローの状況の異常な変動、特定の取引先・製品・技術への依存、特有の法的規制・取引慣行・経営方針、重要な訴訟事件等の発生、役員・大株主・関係会社等に関する重要事項等、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項」とされている。情報利用者は、ここから各社がどのような点を自社にとってのリスクと考えているかを読み取ることができる。