経営者による財務・経営成績の分析を示した定性情報のこと。アメリカでは1982年からアメリカ証券取引委員会(SEC)によってMD&Aの開示が義務づけられており、経営者による「語り口調による説明」を意識した開示が充実している。一方で、従来日本では、アメリカに比べて有価証券報告書などの公開情報に、経営者の分析や将来予測に関する情報が少ないといわれることが多かった。そこで2004年3月期決算より、有価証券報告書上の「財政状態及び経営成績の分析」において、経営者による、経営成績に重要な影響を与える要因についての分析や、資本の財務および資金の流動性にかかわる財源などの説明を開示することが求められるようになった。なお、MD&Aでは将来情報に関する記述が奨励されており、将来志向の情報開示であるという面で、主に財務分析や投資判断における有用性という観点から注目されている。