株主総会において株主が自らの株主提案を可決させるため、または会社提案を否決させるために、当該株主と会社の経営陣がその他の株主から議決権の委任状を取得しようと争うこと。委任状闘争は株主・会社間だけでなく、株主提案に対して異なる利害関係を有する株主間でも行われることがある。近年では、2007年11月にCFSコーポレーションと調剤薬局最大手のアインファーマシーズの経営統合を巡り、CFSと筆頭株主であるイオンとの間で委任状闘争が行われている。統合比率がCFS株主に不利であるとしてイオンが両者の経営統合に反対を表明したがCFSがこれを拒否したため、両社による委任状の勧誘が展開された。その結果、08年1月に開催されたCFS臨時株主総会における経営統合への賛成票は56%にとどまり、CFS経営陣が提案した経営統合の特別決議は否決されることとなった。